大人の【本気】部活動

「第二集団」からの脱却を目指すホビーライダーの日々

世界選手権日本代表に同行したマッサーとの出会い

先日練習会を主催してる方に、とあるマッサーを紹介していただき、ようやくその方に身体を触っていただいたので今回はリカバリーの重要性」をテーマにお話ししたいと思います。

 

今年の2月頃にまで話はさかのぼります。

 

「何か最近ペダリングしてると右膝の外側が痛むなぁ」

 

そんなことを練習中に何気なくつぶやいたところ、主催者の方が「Aさん(仮称)とこ行ってみる?」と言われたのが始まりです。

 

その時はすぐにでも見てもらおうと思い、後日Aさんに電話したところ、「親族の不幸のためしばらく休む」との返答でした。

 

その後、コロナウイルスの影響でしばらく休業状態が続きましたが、先週の日曜日にようやく実現しました。

 

★Aさんの紹介

過去に世界選手権の日本代表チームのマッサーとして同行した経験をお持ちの方で、別府選手のマッサージもしていたとのことです。

(Twitterでは「全日本選手権に同行した方」と呟きましたが、「世界選手権の日本代表に同行した方」が正しい情報でした…)

 

施術中も別府選手の事を親しみを込めて「ふみ」と呼んでいて、高校生の時からの付き合いだとか。今でも年に数回は会ってるという話も聞けました。

 

残念ながら名前を公表することはNGのため今日は仮に「Aさん」としておきます。

 

ちなみに、「A(名前) マッサー ロード」と検索したところ、確かに世界選手権の日本代表に同行したマッサーとして名前が載ってました((((;゚Д゚)))))))

 

★施術前の雑談

施術前に、練習会の主催者からAさんに私の情報を何となく伝えてくれていたので、自己紹介的な事は全くしませんでしたが、最初に聞かれたのは「普段自転車に乗ってる時間、距離、強度」についてです。

 

シーズン中は「自転車に乗る頻度は週5回程度。距離は平日30km〜40km、休日は100km前後、月1300km〜1500kmを目安にしてる。高強度は平日1回〜2回、休日は2日のうち1日は高強度」と返答しました。

どこにでもいそうなサイクリストです。

 

するとAさんは「自転車に乗ってる時間や強度は十分だと思う、あとはリカバリーにもう少し力を入れたら今よりも強くなれると思う」とのアドバイスをもらいました。

 

ここでいうAさんの「十分」とは、「ホビーライダーとして」という意味です(実業団レベルの十分ではない)。

 

★施術前の身体チェック

まずは身体の柔軟性のチェックから

 

仰向けになって片膝をお腹に近づける【動作①】

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膝を折りたたんで仰向けになる【動作②】

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足を高く上げた状態から頭の方に近づけていく(動作③】

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(写真はタオルですが、実際はAさんに手で押してもらってます)

 

Aさん

腸腰筋周りや太もも(大腿四頭筋)は柔らかい。太もも裏(ハムストリングス)全体が硬いね」との診断

 

【動作①】で膝がお腹に付くくらいだと腸腰筋周りが柔らかい。

 

【動作②】で背中がぴったり床に着くと、太ももが柔らかい。

 

【動作③】で足が頭側に近づかない場合は足の裏側の筋肉が硬いと判断したよう。

 

次に仰向けの状態で足を真っ直ぐ伸ばした状態で、膝裏から地面までの距離を見てるようです。

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Aさん「ふくらはぎが結構張ってるね」と。

 

ふくらはぎの筋肉が緩んでくると、膝裏が地面に近づいてくる。どうやらそこに注目していたようです。

 

★施術スタート

うつ伏せの状態で、太ももの外側を入念にほぐしていきます。

 

驚いたのは全然力を入れずにマッサージしてること。力強くゴリゴリやっても意味ないんだなぁと思った。

 

続いてお尻の筋肉のマッサージ

ピンポイントで2箇所突かれたがかなり痛かった。

 

思わず「いたっ」と声が出たが、Aさんは「練習頑張ってないと痛くないとこ。ここが痛いってことは練習頑張ってる証拠」と褒めていただいて嬉しかった(*゚∀゚*)

 

施術中にはコロナウイルス感染防止の観点からも会話は少なめにしましたが、そんな中でも聞けたことをまとめてみた。

 

①ライド後、セルフマッサージを入れた方が翌日以降の疲労が軽減し、結果としてパフォーマンスが(長期的に見て)確実に上がっていく

 

②トレーニング後、時間の間隔を空けずにマッサージするとその効果がより高い

 

③セルフマッサージはオイルやクリームを使う。身体の下から上に向かって(心臓に向かって)筋肉を緩める。

 

④ストレッチも大切

 

疲労を感じてる中、どうしても自転車に乗りたい場合はローラーで足を軽〜く回して血流をよくすることで疲労を抜く(ここでいう「軽く」とは心拍120前後を示す)。

 

こんな話を聞いてました。

 

 

では、実際どのようにしてセルフマッサージやストレッチをやるのかという話です。

 

【セルフマッサージの方法】

 

*太ももの外側の筋肉を緩める作業

膝の外側の凹んでいる部分からお尻の付け根に向かって軽く指で撫でたり、手の平全体を使って揺らすような動作です。

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*ふくらはぎを緩める作業

ふくらはぎを軽く揉んだり指で筋肉を揺らす動作です。

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(私の場合、太ももは柔らかかったとの診断だったため、セルフマッサージは以上の2つを教えていただきました)

 

【ストレッチの方法】

上半身を90°に起こした状態で足を伸ばします。

(私の場合はこれが辛いですが…)

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続いて、片足を「くの字」に曲げます。

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この状態から伸びた(左)足の爪先を(左)手で触る動作をします。

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徐々に上半身を右側(くの字に曲げた足の方向)にずらしていきます。

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この辺りまで行います。

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太もも裏(ハムストリングス)が伸びます。

ただし、骨盤が立っていない状態だと効果が薄いようです…。

 

他には、壁を使ってふくらはぎを伸ばすストレッチ

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以上が、私が教わったセルフマッサージとストレッチです。

意外と簡単でこれなら続けられるかもと思いました。

 

 

ちなみに施術時間は全部で45分くらいでしたが、足がかなり軽くなったのが分かりました。

 

足の筋肉もダラダラに緩み、仰向けの状態のまま足を揺らしてもらうと体全体が揺れるような状態にまでなりました。

 

これは凄い。驚いた((((;゚Д゚)))))))

 

 

Aさんは「ホビーライダーは自転車に乗ることばかり考えて、知らないうちに疲労を溜めて、そのままトレーニングするからパフォーマンスが長期的に見て上がっていかない」という内容の話をしてました。

 

帰り際に「ロード選手のような筋肉のつき方してるし、筋肉が柔らかい。まだまだパフォーマンス上がるよ」と言われたのがとても嬉しかったし、サボらずにセルフマッサージとストレッチをやろうって思えました(*゚∀゚*)

 

サドルの上だけがトレーニングじゃないことを思い知らされた貴重な時間でした。

 

また行こうと思ってますので、行った際はまた色々と勉強してきます😋

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました😊