大人の【本気】部活動

「第二集団」からの脱却を目指すホビーライダーの日々

ツールドモリコロ 2Hエンデューロ参戦

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昨日、新型コロナウイルスの影響で鈴鹿エンデューロが中止となって、今シーズンの最終レースとなった「ツールドモリコロ 」に参戦してきました(^o^)

 

私がエントリーしたのは2時間ソロ(午前)の部

事前にエントリーリストを見ると、コロナ禍も影響し、参加人数が50人もいない。個々の名前を見ても強い人が少ないと思っていた。

でも、どんなレースにも強い人は一定数いるのは間違いないので油断はしてなかったが、目標はもちろん優勝すること。レースに出る以上それしかない。

 

また、私たちが走る2時間エンデューロと同時にキングオブエンデューロ(午前2時間+午後2時間)のメンバーも確認したが、E1戦士も複数人、他にも強い人が多数いてレース前から震えてた((((;゚Д゚)))))))

 

レース当日の朝にローラーで心拍だけ上げて、イナーメオイルを塗っていざ会場へ。

 

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今回は珍しく嫁と子供も来るとのことでいつも以上に気合が入る(ただ、家族の前でいい結果が出た試しがない)。

 

会場に着いて受付を済ませると、自分が自転車を始めて間もない頃にこのモリコロ パークで自分から声を掛けて友達になったSくんがいた。彼はこの大会で過去何度も優勝してる人で、エントリーリストには載ってなくて「まさか!?」と思ったが、今日は私の応援に来たとわざわざ会場まで駆けつけてくれたよう(彼が同じカテゴリーで走った時点で私の優勝はなくなるので安心した)。年齢は20歳くらいなので1回りも年下だが、礼儀正しく、そして自転車が強い好青年だ。

そんな彼が「今日はメンバーが薄いから優勝狙えますよ。頑張ってください!」と言うもんだから余計プレッシャー(゚∀゚)

 

家族とS君が見守る中、先頭から4列目のポジションでレーススタート!

 

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キングオブエンデューロの方が少し先にスタートしたが、程なくして合流。

半周過ぎたあたりからリアルスタート!

 

リアルスタートと同時にファーストアタックがかかると予想して、先頭付近に位置どりするも、アタックかからず…。

 

それでも2周目に入ったところで数名の選手が抜け出す。それに私も反応し、さっそく4名の逃げができた。私はこのまましばらくは逃げたいと思い、周りの選手に声かけながら協力を促すが、なかなか意思統一できず、半周もしないうちにすぐに集団に吸収される。

 

逃げに乗ると心拍は170は軽く超えてくるので、吸収されると集団後方で休んで、心拍を落ち着かせて次の動きに備える。自ら仕掛けてもおそらく誰も反応せず、1人で無駄足を使うだけになる事は分かっていたので、誰かが仕掛けたアタックは全部反応するつもりだった。

 

その後もまた数名の選手が抜け出す形が出来て、それにも反応するが、逃げグループに明確に逃げる意思がないので程なくして再度集団に吸収される…。

 

結局前半の1時間くらいは、細かいアタックはあったが、大きな動きはなく30人から40人くらいの大きな集団のままだった。

 

レースが動いたのはレース開始1時間経過したあたり。1人の選手がアタックした模様

 

実はこれに全く気が付いていなかった(°▽°)

 

気付いたのは、ゴール付近でレース実況してる人が「先頭とは○秒差です」のアナウンスで知る。

集団内も、2時間エンデューロの選手なのかキングの選手なのかも全然把握しきれていない様子。

そんな中集団内のある選手が「2時間の選手です」と教えてくれた。どうやら逃げている選手と同じチームメイトのよう。「彼(逃げてる選手)はラスト30分で300w出せますよ」と脅しにも聞こえる発言。

 

優勝を目標にしている自分にとってはかなり辛い状況に変わりはない。

この時点でレース時間が残り1時間弱…。レース当日は風も強かったし、そのうち吸収されることを祈って、自分も集団内で時々ローテ回しながら残り時間を消化していく。

 

逃げてる選手とのタイム差は40秒から最大1分まで開いていた。先程30分300wはあながち嘘でもなさそうなくらいタイム差が縮まらない縮まるどころか開く一方。

集団としては、キングの選手が逃げてる状況ではないので追う必要がない。かといって自分を含む2時間の選手が集団先頭に集まって逃げる選手を追う形を作れる状況ではなかった。レース前から分かってはいたが、集団の流れを作るのはいつもキングの選手。自分を含む2時間の選手はその動きに対応するだけ。キングの選手と2時間の選手ではあまりにも実力差があると改めて感じていた。

 

そんな中残り30分〜45分のあたりで、いつものようにキングの選手がアタック。それにキングの選手が中心となって反応。自分もそれに反応すると、計6名の逃げグループが形成された(既に逃げてる選手がいるので、正確には逃げではない)。メンバーはかなり強力。キングの選手5名と自分。レース時間も残り少なくなってきたので、このまましばらく踏み続ければ集団から抜け出せるとみんなで声かけしながらきっちりローテしてく。正直この抜け出したグループに自分と同じカテゴリーの人が誰もいなかったので、このまま抜け出しが決まれば、まだ先頭の選手に追いつけるかもしれないと他力本願ではあるが、優勝への望みを繋いだ瞬間だった。

しかし、集団はさすがにこの強力なメンバーを放置するはずもなく程なくして吸収され、また振り出しに。

 

残り時間が30分切ったあたりからは集団に大きな動きもなく、ソロで逃げ続ける選手とのタイム差は多少縮まるがそれでも30秒〜40秒を保ったまま。強すぎる…。

 

レース後にS君から聞いた話だが、ソロで逃げてる選手はラスト2周回あたりでタイムが落ちてきて、最終周回でもしかしたら集団に吸収されてるかもしれない、というところまできていたらしい。

 

集団もラスト周回に。自分の脚質的にまともにスプリント勝負したら歯が立たないのは分かっていたので、ロングスプリントで勝負するとアタックするポイントを前々から決めていた。

 

いざ、ロングスプリント!

しかし、キングの選手が予想以上に早めにスプリント開始。それに周りの選手が次々に反応。自分としてもそれに反応しないと置いていかれると必死に踏む。しかし、足は全く残っておらず、最後ゴールまで足も心拍も持たず、フィニッシュ!!

 

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おそらく自分の前には10人近い選手がいたので、完敗だった。正直達成感みたいなものは全くなく敗北感しかなかった…。

 

レースが終わって、家族とS君のもとへ。

最初に出てきた言葉は「ごめん」だった…。せっかく応援しに来てくれたのに、不甲斐ない結果で情けない。

家族とS君は優しい言葉をかけてくれたが、それが逆に辛い。

 

S君が「総合では9位くらいですが、カテゴリー 別では3位だと思います」と。

 

シーズン最終戦、落車することなく無事にレースが終わった安堵感みたいなものはあったが、結果に関しては全く嬉しくなかったσ(^_^;)

 

タグを返却して、リザルトを確認すると…

「カテゴリー 別で2位」でした(^^)

 

表彰式もなく何とも微妙な心境でしたが、せっかくなのでSくんにも写真を撮ってもらう。いちを笑顔で写真撮ってもらったがこの笑顔は安堵感の笑顔です…。

 

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【レースデータ】

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今シーズンはこれにて終了です。

今回のレースは、強い人と走れて、悔しさを通り越して逆に清々しいくらい圧倒的な力の差を目の当たりにした、絶望感みたいなものを味わえたのが最大の収穫です。

 

まぐれなんて存在しない、実力どおりのリザルトがはっきりと出たレースでした。

 

まだまだ自分でレースを動かす力も勇気も経験も足りてません。

これまでのトレーニング内容ではこれ以上大きな飛躍が見込めない事も感じてるので、何かを変えていかないといけませんね。

 

その「何か」が何なのか今はまだ整理できていませんが、このまま競技人生を終えるわけにはいかないという闘志はまだまだ残っているようなのでまたゼロから見直して積み直していけたらと思ってます。

 

このコロナ禍でレースを開催していただいた主催者の方々、関係者、レースを一緒に走ってくれた方々、応援に来てくれた家族とS君、全てに感謝です。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました😊